#05「罪」
暗闇を歩く
出口があるわけでもない。
その先に有るのは【闇】
手を伸ばす。
その先は闇に飲まれ消える。
瞳の先に映るのは【蒼き大地】かつての【地球】
かざした手を握り締める。
そこに映るのは【砂の大地】黄昏の【地球】
「この罪は、許されるものではない・・・」
罪を償うために生き永らえてきた。
細胞を固形化し、歳を取るのを止めた。
そうしてまで生きて、何を償うべきか・・・
数百の時を重ねても、解りはしない。
「私は人間になりたいです・・・」
儚き夢を語る。
「みんなと一緒に、笑ったり泣いたり騒いだり。」
【心】
彼女は手に入れたのだろうか・・・?
「また、逢えるとはな」
友よ・・・
お前は再び【罪を犯せ】と、言うのか・・・
長い通路を抜け
侵入者を捕らえてある部屋へと赴く
自分の罪を考えるという行為に浸るには十分の時間があった。
「お前達の役目を果たすときが来たようだ・・・」
傍らに連れていた少女に向かいつぶやく
背後には巨大な【ハイメタル】
そして、それを制御すると思われる機械。
それを背にして、微かに肩が震える。
「罪を償うために罪を重ねよう・・・」
語り掛けるように呟いた声が、闇に消えていった。
#06
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