#03
「ロストエリア」
ここは、世界の終点。
ここは、世界の始まり。
雷鳴轟くこの場所に、惑星の生命を左右する者が居る。
「今、この惑星は終焉を迎えようとしている!」
多数のモニターを前に叫ぶ。
「だが、これは始まりに過ぎないことだ!!」
中央に置かれているのは【ハイメタル】
だが、その大きさはとてつもなく巨大である。
「新たなる、世界の始まり!」
「それを我が手で、幕を上げるのだ!」
「この、Dr.Tが!!」
「Dr.T?」
「何者だ、そいつ?」
砂嵐が吹き付けるなか、一隻の船が行く。
「そのディスクにあるだろ?」
はるかの手に踊るディスクを、怨めしそうに眺めて言う。
「オレに勝てたら教えてやるよ♪」
その軽い一言が、すべての間違いであった。
「お、お前・・・ナニモンだ・・・?」
変幻自在に繰り広げられるはるかの攻撃に成す術もなく片付けられたブルー。
結局、情報の提供を条件に共同戦線を張ることになったのだ。
「年齢不詳のマッドサイエンティスト。」
「あの【ハイメタル】の発見者にして所有者だ」
小型の端末に映し出される情報を説明する。
「そして、稀代の収集家でもある。」
その言葉と共に表情が険しくなる。
「オレはアイツに奪われた物を、取り戻すんだ・・・」
常に雷雲にさらされる峡谷の中に一際異質な建造物がある。
遥か高くそびえ立つその建物は、大地と天を繋ぎ止めているようだ。
いっそう激しさを増す砂嵐の中で天を仰ぎ言う。
「こっちからは単独行動で行かせてもらうぜ。」
言うが否や独り砂嵐の中に消えていくブルー。
「あ!あいつ!?」
「独りで行っちゃいました・・・ね」
ブルーが消えた砂嵐を眺めながら呟く。
「しょうがねぇ・・・」
ゆっくりと足を踏み出す。
「こっちは、こっちでやらせてもらうか・・・」
「ハイですぅ♪」
砂嵐の中に消え行く二人。
その道を掻き消すように砂嵐と雷雲が鳴り響く。
そして、禍々しき塔が全てを見下ろすようにそびえ立つ。
全てを闇に飲み込むように・・・
#04
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