世界が未知で溢れていた時代。
辺境の空を飛竜が舞い、未踏の森林を牙獣が闘歩する。
その骨は、家屋を支える柱となって人の営みを見守り、
その皮は、風をはらむ帆となって船を新たなる海へ導いた。
人は生きるために獣を狩り、獣もまた生きるために人に抗う。
命を賭して獣と闘う者達、人々は敬意を込めて彼らをこう呼んだ。
<モンスターハンター>と・・・
#01 「狩りは道連れ」
森の茂みを掻き分けながらお互いに怒鳴りあうハンターが二人。
「だから、<もう少し待て>って言ったんじゃないか!!」
「うっさいわ!とろくさやってっからバレたんやないか!!」
何かに追われながら全速力で走る。
「もう、罠残ってないんか!?」
「有るわけないだろ!取って置きだったのに!!」
その背後に迫るのは<怪鳥・イヤンクック>
その鮮やかまでに蒼い体が亜種であることを示していた。
「せっかく、一儲けのチャンスやったのに!」
「それを駄目にしたのは誰だよ!?」
「ウチのせいだってんか!?」
「違うってのかよ!?」
「あにおー!?」
お互い、その場で言い争う。
そして・・・
「あーあ・・・」
「暇やなぁ・・・」
「誰かさんがちゃんと言う事聞いてたらもっといい物食えたのにな」
「いいかげん、しつこいで!男ならグダグダ愚痴るなや!」
結局<クック捕獲>の依頼を失敗し、酒場でくだを巻く2人・・・
「だから!ちゃんとギルドに問い合わせてよ!」
ひときわ、大きい声が響き渡る。
「信憑性の無い情報でギルドは動かんよ。」
あくまでも、仕事に忠実なギルドカウンター
「もういい!頼まないわ!」
言いながら振り返る
「誰でもいいわ!私と一緒に黄金龍を狩りに行くハンターは居ないかしら!?」
その<黄金龍>という言葉を聴いて瞬く間に静まり返る酒場
そして、一斉に笑いに包まれる。
「おいおい、何言ってんだ!」
「そんなの、伝説に過ぎないじゃないか?」
ハンターたちは耳をかそうともしない。
「伝説なんかじゃない!!」
「現に私の父上は・・・」
怒りを込めて更に続けようとするが言葉に詰まる。
「その依頼、乗ったで!!」
「!!?」
顔を上げたその先に独りのハンターが手を上げている
「美しい貴女独りで、危険な狩に出るなんてさせはしない」
いきなり、手を取る
その直後、蹴られて吹っ飛ぶ。
「ウチの名は<ベルカ>よろしゅうな!」
「で、あそこでぴくぴくしてんのが<アイン>や」
ぴくぴくと足を痙攣させる<アイン>を指差して笑う。
かくして、ここにまた新たなる獲物に挑むハンターたちが集ったのであった。
つづく
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後書きと補足
キャラクター紹介
ベルカ
本編の主人公 メイン武器は大剣
怪しい大阪弁を話す基本、大雑把な性格の女ハンター
常に刺激を求めていて何かしらトラブルに首を突っ込む。
アイン
自称二枚目ハンター メイン武器はハンマー
ベルカのパートナーひょんなことから一緒に旅をする羽目になった
自由奔放なベルカに巻き込まれながらも突っ込みに解説に大忙しw
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