#13「ヤマトナデシコ選手権」その5
見上げた空には満天の星
一つ一つが眩く自分を輝かせる
それを見上げてふと思う
「ずっと傍に居れたらいいのに・・・」
「って、お前それ料理じゃねぇだろ!!!?」
・・・・あれ?
あたりはすっかり日が暮れてすでに誰も居なくなっていた。
「あ、気が付いたんだ?」
いつの間にやら気が付けば、そこは自分の部屋だった。
「ま、真由美・・・?」
少し考えて記憶をたぐり寄せる
たしか、アイツ(ゆうき)にヘンな薬を飲まされて・・・
「そういや、アイツはどこいった!?」
いくつか突っ込まないと気が済まない!
「ゆ、ゆうきちゃんなら、みんなと騒いでるけど・・・」
ぐぅぅぅぅーーーーーっ
「・・・・腹減った・・・」
結局まともに、飯を食っていない
「そういや、さ・・・」
「・・・・?」
「お前の料理、まだ食ってなかったな・・・」
「そ、それだったら、ここにあるけど・・・」
差し出されたその料理は、ほんのりと温かい湯気が立っていた
そう、まるで作りたてのように
それを受け取り口に運ぶ
「やっぱ、お前の作ったのが一番うまいな」
言いながら美味しそうにほおばる
私はいつも傍に居た
それが当たり前だと思っていた
だけど、やっと気が付いた
私がそこに居たい訳
「ごっそさん」
お箸を置いて、満足げに笑う
そう、いつだってその笑顔が観たいから・・・
「・・・・私・・・・」
「ん?」
「私ね・・・」
「・・・・・」
「ずっと、優ちゃんのこと好・・・」
「勝利者は、コイツ(優気)を自由にする権利を進呈する!」
真由美の最後の言葉を、さえぎってみんながなだれ込んできた
「月真優気!」
「は、はい?」
まくし立てるように真理先生が、指を突きつけてくる
「向居真由美!!」
「は、はい!?」
「君は勝利者として、次の日曜日に月真優気を自由にするのだ!!」
何か、とんでもないことを口走っている
「がんばって!真由美ちゃん!!」
「みんなで応援しに行きますから!」
それぞれに勝手なことを口走る
結局、しんみりとした雰囲気をぶち壊し(笑)
ドタバタの展開となったのであった・・・
続く
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