#05「それはそれ!あれはだれ?」
やっとのことで、部屋に戻り着替えようとふと気づく。
「あれ?あいつ・・・??」
さっきまで、ベットのシーツに身を包んでいたはずの存在は
いつの間にか消えていた。
「そうか!あれは、夢だ!幻だったんだよ!!」
そう叫び、意気揚々と、学校へ行く準備を始める優気
それが単なる現実逃避であることは解かっていたのだが
「それを認めれば後が怖い」
ただそれだけであった・・・ 目次→http://tamarun.masa-mune.jp/simpleVC_20090712021344.html
第6話→http://tamarun.masa-mune.jp/simpleVC_20090819013736.html
すでに、最初の授業は始まってるので、悠々と歩いていく優気
遅刻は毎度の事なので、いまさら、慌てることはしないのだ。
グラウンドの、そばにあるフェンスに差し掛かったところで
優気の行く手をさえぎる影ひとつ。
身軽にフェンスから降り立ったのは、優気の悪友にして親友
「大和 武」(やまとたける)
「なんだ?タケルじゃねーか?」
特に気にする様子もない優気
「悪いことは言わん、このまますぐにフケろ」
立ちふさがるように、言葉を告げる。
「何バカ言ってんだよ?」
言葉に耳を貸すはずもなく脇を抜けようとする
「あの子、ずいぶん可愛いな?」
「!!?」
「あんな子と一晩過ごしたなんて、うらやましいぜ」
「・・・・・誰がそんなことを言ってんだ!?」
ヒクヒクと、顔を引きつらせてたずねる優気
「ゆうきちゃん」
・・・あいつだ。
「今、学校に行ったらお前、死ぬぞ?」
冗談に聴こえない・・・・